立体ケースの機能美。親指の角度にこだわり抜いた自作キーボード「Sphinx MX」


エルゴノミクスと造形美を追求し、独自の立体ケースを採用した分割型キーボード「Sphinx MX」の設計記録が公開されました。本作の最大の特徴は、親指の打鍵感と角度への並々ならぬこだわりです。

Sphinx MXの外観

一般的なフラットな基板を用いたテンティング(傾斜)では、親指キーが高くなりすぎてしまうという課題がありました。これを解決するため、Sphinx MXでは親指部分に「独立したサブ基板」を採用。メインの打鍵面とは切り離して角度を固定することで、親指にとって最も自然で快適なポジションを実現しています。

独立した親指クラスターの構造

ケース設計にはFusion 360を駆使。18mm×17mmの狭ピッチ設計や、ガスケットマウントのような構造、内部の配線が意図的に見える「メカニカルな密度感」など、細部まで意匠が凝らされています。

内部のメカニカルな密度感

組み立て後の微細な角度調整を、異なるプロファイルのキーキャップを組み合わせることで解決する手法など、自作者にとって非常に示唆に富む内容となっています。機能性と個性が同居した、実戦的な一台と言えるでしょう。